国内一般提供を開始した Zoom Phone 〜機能詳細と日本市場への展開〜

国内一般提供を開始した Zoom Phone 〜機能詳細と日本市場への展開〜

Zoom は、クラウド型電話サービス「Zoom Phone」の日本市場での一般提供開始を、2021 年 9 月に発表しました。Zoom Phone の特徴や日本市場での展開について、国内のお客様への同サービスの提案に携わる Zoom Phone スペシャリスト吉田 馨一に聞きました。

Q. Zoom Phone とは?

Zoom Meetings と同じプラットフォームを使用した、企業向けのクラウド型電話サービスです。これまで電話業界は、アナログの電話から始まり、90 年代から 2000 年代半ばには IP 化、ここ数年はオンプレミスのサーバーからクラウドに移行する「クラウド IP PBX」の流れがやってきました。一方で、カンファレンス業界も、オーディオカンファレンスからビデオカンファレンス、クラウドビデオカンファレンスへと変化を遂げてきました。Zoom は、別々に進化してきたこの二つの業界の流れを統合する形で、2019 年に「クラウドビデオ PBX」としての「Zoom Phone」サービスを米国でスタートし、音声とビデオの両方を活用した新しい価値と機能を持ったサービスを提供しています。

企業や組織向けのサービスとなり、端末ごとに番号を振るのではなく、会社全体または部署ごとの電話番号の設定が可能です。具体的には、一般的な企業の受付を想定した場合、外線を受けた際に自動的に音声が流れます。発信者は音声を聞き、希望の部署名をプッシュします。例えば、営業部の番号がプッシュされた場合、営業担当者 A、営業担当者 B、スーパーバイザーの 3 名の携帯端末を同時に鳴らすことができます。このような一連の流れを、クラウド上でおこないます。

Q. 主な特徴は?

シンプルで使いやすい

Zoom Meetings の使いやすさはお客様からご好評をいただいていますが、Zoom Phoneは、その DNA を引き継いだアプリケーションとなっています。Zoom Meetings、Zoom Rooms、Zoom Chat などの製品が、単一のプラットフォームで提供されており、シンプルな UI で、スマホを使える方であれば、問題なくお使いいただけます。

安心して使用できる

ネットワークが脆弱でも通話が途切れることがなく、お客様から高い評価をいただいています。例えば、アジアでもネットワークの状況が安定しない地域がありますが、そのような場合でも問題なくご利用いただけます。先日、チームメンバーが出張の際に、新幹線の通路から電話をかけてきました。私は自宅で受け取りましたが、トンネルを出入りしても電話が一度も切れることがない程でした。

便利なアプリと一緒に

Zoom のアプリケーションはもちろんのこと、Slack、Salesforce、Microsoft Teams、Google、Phone Appli People 等のアプリケーションとも連携しています。日本のアプリケーションも含まれており、例えば、「Phone Appli People」は、日本のウェブ電話帳のサービスです。日本のお客様は、電話帳にこだわりのあるお客様が多く、本アプリとの連携によって、事業部ごとの検索や、お取引先の電話番号の管理や部内共有も可能です。このような連携により、Zoom Phone は、通話だけにとどまらない包括的なコミュニケーションのプラットフォームとして機能します。

Q.通話機能以外の機能は?

Zoom Phone は、基本的な通話関連の機能も含め、400 以上の機能を備えています。いくつか特徴的な機能をご紹介します。

  • ミーティングへの容易な移行

通話途中で、資料共有などを行うためにビデオミーティングが必要になった場合でも、途切れることなく容易にZoom Meetings へ移行できます。例えば、工場などで通話中に「現場の状況を見せて欲しい」とリクエストされた場合、その場で急遽ビデオミーティングに移行し、動画を表示しながら伝えることができます。

  • リモートワーク中でもフレキシブルな割り当てを

リモートワークとして在宅勤務を行っている場合、やはり、公私の切り替えが重要となります。営業時間中は電話の受発信を可能にし、それ以外の時間帯では留守番電話に切り替え、夜間の対応は別チームへ割り当てるなど、細かい設定はダッシュボードから行います。

  • どこにいてもワンチームで連携

メンバーがどこで働いていても、部署宛の電話を平等に受けることができる「グルーピング」の機能を備えます。チームで電話を取り合う「共有ライン」や、順番待ちの機能を備えた「呼び出しキュー」により実現します。

  • モニタリング機能でチームをサポート

コロナ禍で、リモートワークでの新入社員教育に苦心しているというお話をよくおうかがいします。オフィスで一緒に働いている場合は、新入社員がお客様と会話をしていて、何か困ったことがあった場合に、横からサポートすることができました。同様のサポートが、 Zoom Phone の「モニタリング機能」で可能です。例えば新入社員が何か困っていたら「こう聞いたら」とアドバイスをしたり、あるいは途中で通話を変わったり、そのようなサポートがお客様からは見えない形で実施できる機能です。

Q. ハードウェアメーカーとの連携は?

Zoom Phone のサービスは、スマートフォンやパソコン以外でも様々なハードウェアでお使いいただけます。AudioCodes、CISCO、Poly、Yealink 等のメーカーの電話端末はもちろん、ディスプレイとカメラがついたアプライアンスを、例えばハドルスペースのような狭い場所や役員室でお使いいただくようなケースもあります。

また、日本のお客様には、構内 PHS を内線端末として使っていらっしゃるケースも多く見受けられます。Zoom Phone は、無線で使用できる認定電話機がありますので、構内 PHS などをお使いのお客様へも、ご提案が可能です。

Q. Zoom Phone のビジネスが先行している他国での状況は?

アメリカが最も早くビジネスをはじめており、IP PBX からのリプレイスのご要望が多く、IT 業界に限らず、小売業や製造業、教育機関など幅広い業界のお客様にご導入いただいています。この 9 月には、全世界での導入台数は、200 万台に到達しました。

また、日本では特に、コロナパンデミックの影響でリモートワークが中心となり、自動応答で「コロナ対応中のため出社しておりませんので、メールなどでご連絡ください」と流していらっしゃる場合も多く、お客様は開口一番こういったお悩みをおっしゃいます。また、オフィスに戻りつつあるお客様も「今後も、全員がオフィスに戻ることはなく、ハイブリッド環境になるだろう」と予測し、これを機にフリーアドレス化を検討しているお客様も多くいらっしゃいます。このようなご要望に、Zoom Phone でフレキシブルに対応しています。

Q.日本のお客様に向けた取り組みは?

日本市場向けの取り組みとしては、前述の Phone Appli さんなど、日本企業のアプリとの連携を行なっています。また、いまお持ちの回線契約を残して、電話番号を変更せずに Zoom Phone との契約をご希望のお客様に対しては、日本市場向けに認証を取得したネクストジェン社製の中継機器(セッションボーダーコントローラー)を活用したサービスのご利用が可能になりました。パートナー企業との連携も強化しており、NEC ネッツエスアイさんや日商エレクトロニクスさんなど、日本の電話環境を熟知したパートナー様経由でリプレイス可能なため、安心してご利用いただけます。また、すでにいち早く導入されたお客様からは、音質やサービス品質の良さが突出しているとご評価をいただいています。

最後に

11 月 17 日に Zoom Phone ウェビナーを開催する予定です。Zoom Phone の基本的な使い方や便利な機能、またZoom Phoneユーザー様の事例もご紹介いたします。ぜひこの機会にご参加ください。皆様のご参加お待ちしております!

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関連リンク

Zoom Phone 公式ページ

お客様の活用事例:株式会社クラウドネイティブ様


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