2020年を振り返って

2020年は、世界的にも大きな変化が起こった一年でした。本ブログでは、Zoom Japanの2020年について振り返り、皆さんにご紹介します。
国内外でのZoomの飛躍的な成長
2020年、多くの皆様が働き方の変化に直面し、コミュニケーションのあり方を模索しながらビジネスを進める年になったのでは無いかと思います。Zoomは、このような新しいコミュニケーションのあり方をサポートし、グローバルにおいても国内においても、大きな成長を遂げました。Zoomを利用した1日あたりのミーティング参加者数は、全世界で2019年12月時点では1,000万人でしたが、2020年4月には3億人に上りました。国内においては、2020年1月と4月を比較すると、無料ユーザーのサインアップ数は63倍となり、有償顧客(10ライセンス以上)数は、17倍となりました。また、国内の売り上げは、対前年比約10倍、従業員数は20名から65名に増加しています。国内シェアは、昨年の10%未満から35%に高まりました※1。さらに、認知度も74.7%と高まっています※2。直近では、グローバルで、2021会計年度第3四半期(11月〜1月)の売上高は、前年同期比367%増の7億7720万ドルとなり、全世界での従業員規模は3800名以上となりました。
※1 株式会社MM総研 「SaaS・コラボレーションツール利用動向調査『Web会議システム』」、2020年5月22日
※2 株式会社シード・プランニング 「業務用ビデオコミュニケーション・テレワークの導入・利用実態調査 2021」、2020年11月5日
多くの賞や顧客満足度調査で高評価
このような1年間の成果に伴い、国内を中心に数多くの賞や、顧客満足度調査での高評価をいただきました。下記にご紹介します。
- ガートナーマジック・クアドラント2020年 会議ソリューションズ リーダー
「マジック・クアドラント」は、個々のマーケットで競合しているプレーヤー各社を相対的に位置付けて提示するガートナーの代表的なリサーチの1つです。Zoomは、「ガートナーマジック・クアドラント 2020年 会議ソリューションズ」部門において、「リーダー」に認定されました。Zoomは、同部門のリーダーに5年連続で認定されています。
- 小学館 DIME トレンド大賞 2020およびIT部門賞
小学館 DIME トレンド大賞は、今年1年を象徴するヒット商品や話題を集めたサービス、キーワード、人物、これからブレークが予想されるモノ、コト、ヒトなどを読者の皆さんからの投票を反映して選出・表彰する賞です。Zoomは、DIMEトレンド大賞2020とIT部門賞を受賞しました。
- リビング新聞2020助かりました!暮らしを変えた大賞 ステイホーム部門
サンケイリビング新聞社による、生活者である読者の目によって大賞を選定する「助かりました大賞」。1994年から26回にわたり実施されていますが、27回目となる2020年は、コロナ禍で、「助かりました!暮らしを変えた大賞」として形を変えて実施されました。Zoomは、「ステイホーム部門」での受賞となりました。
- Yahoo!検索大賞2020 流行語部門賞
Yahoo!検索大賞は、この1年間で多くの人に支持され、前年と比べもっとも検索数が急上昇した人物、作品、製品に賞を授与するアワードです。Zoomは、3月から検索が急増し、「流行語部門賞」を受賞しました。「ダウンロード」、「使い方」、「飲み会」などのワードが一緒に検索されました。

- Google Play ベスト オブ 2020 アプリ編 生活お役立ち部門賞
2020年に日本で人気を集めたGoogle Playのコンテンツを紹介する、「Google Play ベスト オブ 2020」のアプリ、ゲームにおけるアワードです。新型コロナウイルスの影響によってライフスタイルが変化し、様々なアプリやサービスに注目が集まった2020年。Zoomは、「生活お役立ち部門」での受賞となりました。
その他、11月以前に、下記4件の賞や顧客満足度調査での高評価を獲得しています。
- 2020年度グッドデザイン金賞 (経済産業大臣賞)
- MM総研大賞2020スマートソリューション部門 オンラインコミュニケーション分野最優秀賞受賞
- 日経 BP ガバメントテクノロジー 2020年秋号 自治体ITシステム満足度調査 2020-2021 ビデオ・音声会議システム/サービス1位
- 日経コンピュータ 2020年9月3日号 顧客満足度調査 2020-2021 ビデオ・音声会議システム/サービス部門1位
詳細につきましては、こちらよりブログをご覧ください。
年次ユーザーカンファレンス「Zoomtopia」にて、オンラインで日本セッションを初開催
Zoomは、第4回目となる年次ユーザーカンファレンス「Zoomtopia」を、グローバルで10月14日と15日の二日間開催しました。今年は、「Zoomtopia Japan Session」と題し、10月16日に、日本のZoomユーザーに向けた特別なイベントも初開催しています。さらに、初の全編バーチャル開催となった本年は、「Epic Environment – Courage」(壮大なビジネス環境とその変化に、勇気を持って取り組む)というテーマのもと、世界中から多くの参加者を集めました。
Zoomtopiaの基調講演では、CEOのEric S. Yuanと最高製品責任者のOded Galが、6つの重大な発表を行いました。まず、オンラインイベントプラットフォームおよびマーケットプレイスである「OnZoom」のパブリックベータ版の発表です。これにより、有料Zoomユーザーは、Zoomミーティングプラットフォームを介して、授業やコンサート、募金活動を作成・主催し、収益化することができます。次に、全てのZoomユーザーに向けた「エンドツーエンドの暗号化(E2EE)」の展開を発表しました。さらに、開発者向けには、Android、iOSおよびウェブ上のカスタムビルドアプリに、高品質なビデオ、オーディオ、チャットなどのZoom機能を直接導入することができる「カスタマイズ可能なSDK(ソフトウェア開発キット)」や、Zoomプラットフォーム上で、サードパーティー製のアプリを直接使用することができ、ミーティングの開始前から終了後に至るまでのワークフローを支援するアプリを作成可能な「Zoom Apps」を発表しました。その他、ホストがミーティングの背景をカスタマイズしたり、全員が共有するシーンに参加者のビデオを埋め込んだりすることができる「イマーシブシーンズ(没入型シーン)」など多くの機能を開発し、Zoomの中核となる「ユニファイドコミュニケーションプラットフォームの機能強化」を行っています。また、教育、社会的平等、気候変動の改善を目指した当社の新しいチャリティ組織である「Zoom Cares」も発表いたしました。
当日の様子をまとめた90秒の動画はこちらをご覧ください。
初開催の「Zoomtopia Japan Session」にも、Zoomを通じて多くの参加者が集い、「利用者目線での実感がこもったコメントや質問への回答が参考になりました」、「各社の導入事例が非常に参考になりました」など、高い評価をいただきました。まず、基調講演として、Zoom Video Communicationsの日本法人代表 佐賀文宣より、開催のご挨拶および日本におけるZoomの成長や、ビジネスの最新情報をご紹介しました。続いて、グローバルCIO ハリー・モズリーより、「ニューノーマル時代のコミュニケーションやコラボレーションの未来」をテーマに、現在起こっている急速な働き方の変化や、この先10年の働き方やマネージメント方法の変化についてお話ししました。

基調講演終了後のセッションは、シニアアカウントエグゼクティブの澁谷洋猛より、Zoomが選ばれる理由と、便利な機能、今後ご提供予定の機能についてご紹介しました。2020年4月の時点で一日の延べミーティング参加者数3億人を記録するほど爆発的にZoom利用者が増えた中で、なぜZoomは安定したサービスを提供できたのか?バーチャル資料共有や、同時通訳機能とは?などのポイントについて、詳細にお話ししました。次に、「Successful Deployment / 成功するZoomの導入プロセス&リモートワークの展開」として、Customer Success Manager Leadの大久保真里と、アカウントエグゼクティブの平田真一より、組織でZoomを導入する際のヒントやコツと、Zoom社内におけるリモートワークや在宅勤務のスタイルを紹介しました。特に、組織における変革プロセスを、「チェンジマネジメント」の考え方に基づいてご説明し、その上で、実際に45,000人規模でのZoomの導入を本年4月に行った株式会社デンソー様の事例をご紹介しました。
最後に、Zoomを活用する国内のお客様をお招きし、パネルディスカッションと個別セッションの二つのプログラムを行いました。パネルディスカッションには、サーバーホスティングサービスを提供するさくらインターネット株式会社、働き方改革を推進するサービス「HENNGE One」を開発・販売するHENNGE株式会社、医療用医薬品の製造・販売を行う米国系製薬会社マイランEPD合同会社といった、様々な分野の企業からスピーカーをお迎えし、Zoomで変革したこと、新たに創出したビジネス、社員/職員の意識の変化などの実例をおうかがいしました。また、個別セッションでは、日本航空株式会社 執行役員IT企画本部長 岡敏樹様をお迎えし、JALの変化とZoomの活用方法をもとに、ニューノーマル時代に、「企業」と「個人」はどう変わるべきか?というテーマを深掘りしました。
各セッションの詳細は、下記ブログをご覧ください。年次ユーザーカンファレンス以外にも、Zoomでは定期的にイベントを開催しています。最新情報は、こちらのページにてご確認ください(日本開催のイベントに関しては、ページ内の「Change time zone」で「(GMT+9:00) 大阪、札幌、東京」を選択してください)。
【関連ブログ】
Zoomtopia Japan Session ハイライト Vol. 1
Zoomtopia Japan Session ハイライト Vol. 2
Zoomtopia Japan Session ハイライト Vol. 3
Zoomtopia Japan Session ハイライト Vol. 4
Zoomtopia 2020:壮大なバーチャルイベントの開催
国内でも多くの企業に導入
2020年、Zoomは国内でも多くのお客様にご利用いただき、10ライセンス以上の顧客数は、この一年で2,500社から20,000社に増加しました。導入企業の業種も多岐にわたり、インターネット系企業、製造業、空運業、旅行業、小売業等において、スタートアップ企業から大手企業まで採用されました。また、教育機関や、政府機関での導入も進んでいます。


【関連リンク】
セキュリティとプライバシーの保護を強化する「90日プラン」の実施
2020年に入ってから数ヶ月で、Zoomのユーザーは世界的に急増し、その過程で「世界の数億人のユーザーにストレスフリーなビデオ通信を届ける」という当社のミッションを追求するためには、セキュリティとプライバシーの更なる向上が不可欠であるという結論に達しました。4月1日には、弊社CEOが「90日プラン」を発表しました。同プランのもと、90日間は、新機能開発の開発リソースを全て、セキュリティやプライバシーに関連する項目に配置転換し、信頼性、安全性、プライバシーの問題に集中して取り組みました。その上で、ネットワークの観点からは、「認証付き暗号AES256-GCM(256ビット)規格へのアップグレード」、「データセンターの選択制御」を行い、ユーザー体験や管理の面では、「ホストによる管理の強化」、「初期設定での待機室の有効化」、「複雑なミーティング用パスワードの初期設定での有効化」など多くの機能の強化を行いました。データセンター関連では、国内において、既存の東京のデータセンターに続き、本年8月に大阪にデータセンターを開設しました。90日プラン終了後も、プラットフォームの安全性と、プライバシー保護、セキュリティ強化を事業の核とし、お客様が安心してコミュニケーションしていただけるよう、今後も弊社のミッションを追求してまいります。
【関連リンク】
2021年に向けて
このように、昨年は予想もしていなかった様々な出来事をユーザーの皆さんとともに経験し、困難を乗り越えてきた2020年でしたが、今後もZoomでは、サービスを通じてコミュニケーションの向上もたらすために、様々な活動や発信を行ってまいります。最新のニュースを受け取りたいという方は、是非Zoomの公式アカウントをフォローしてください。2020年、Zoomをお使いいただいた沢山の皆様に感謝しております。また、2021年も引き続き、多くの新機能をお届けしながら、安定した品質のサービスを提供できるように努めてまいります。
最後に
Zoomユーザーの皆様への感謝の気持ちを込めて、新年に向けたZoomの背景画像をご用意しました。下記のリンクからダウンロードの上ご利用ください。今年もZoomをご利用いただきありがとうございました。是非、新年もZoomを利用したコミュニケーションをお楽しみください。
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