LGBTQIA+ の若者のメンタルヘルスに対するハイブリッド アプローチ: Zoom の非営利組織パートナーがその対応範囲を拡大した仕組み

オハイオ州コロンバスにある建物の地下でミーティング スペースとしてささやかに創設された Kaleidoscope Youth Center は現在、LGTBQIA+ の若者がつながりを築き、自分らしさを発揮するために必要なサービスを見つけることができるコミュニティを提供しています。 対面でのサポートやアクティビティ、さらには Zoom 経由のバーチャル サービスを提供するドロップイン センターを提供することで、Kaleidoscope はコロンバス地域内外の若者にとって心休まるスペースとなりました。
ある若者は「人々が自分のことをどう思っているのか本当に悩んでいました。 この場所は皆が自分らしいやり方でやりたいことを実現し、自分らしくいられる場所です」と述べています。 別の若者は「Kaleidoscope が私を救ってくれたといっても過言ではありません」と述べています。
この非営利組織が拡大するにつれ、Kaleidoscope スタッフは解決すべきことは多数あり、特にある分野に大きな課題があることがわかりました。それがメンタルヘルスです。
Trevor Project の 2023 年版ナショナル メンタルヘルス アンケートによれば、米国に住む LGBTQIA+ の若者のうち 41% は真剣に自殺を考えたことがあり、56% はメンタルヘルス ケアを希望しながらもサービスを受けることができませんでした。
若者の両親が加入している医療保険では治療にまで対応していないことが多く、若者がセラピストやカウンセラーを利用できたとしても、LGTBQIA+ の若者特有の課題を理解するスタッフを探すのは困難です。 十分にサポートしてくれる人がいないことさえあるのです。 このケースは特に思春期の若者に当てはまります。
Kaleidoscope スタッフは、LGBTQIA+ の若者が無料のメンタルヘルス サービスを利用できるコミュニティ ウェルネスの取り組みを拡大し、導入していくソリューションを見つけました。
しかし、このソリューションにはさらなる資金が必要でした。
弊社のソーシャル インパクト部門である Zoom Cares は、Zoom の信頼ベースの慈善活動に根差した参加型助成金提供モデルに参加しているコミュニティ アドバイザーを通じて Kaleidoscope を知りました。 Kaleidoscope は Zoom Cares から無制限の助成金を受け取り、組織が希望する戦略を続行しました。
Zoom Cares サポートの一環として、Kaleidoscope スタッフは Raise for Good が主導する能力強化プログラムに参加しました。ここでは別の非営利組織の仲間とともに学びを得ることができました。 資金調達、コミュニケーション、リーダーシップなどに関して、ともに戦略のワークショップを行い、スキルを強化しました。
Zoom Cares によるサポートは、まさに絶好のタイミングでした。 Kaleidoscope は戦略的サポートを拡大するための資金を調達することができました。 さらに重要なことに、Kaleidoscope は拡大をサポートできるハイブリッド モデルをすでに展開していました。
LGBTQIA+ の若者の可能性を開き、ハイブリッド サポートの先駆けとなったロックダウン
Kaleidoscope の支援活動およびサービスに向けたハイブリッド アプローチはパンデミックに起因しています。 ロックダウン期間中、Kaleidoscope のようなドロップイン センターは閉鎖を余儀なくされました。 しかし若者には、おそらくこれまで以上に、このような心休まるスペースを見つけてつながりを築く必要がありました。
若者たちが Zoom を使い始めると、衝撃的なことが起こりました。 お互いが自由にアクセスできることに気付いたのです。 ドロップイン センターから遠く離れた場所に住んでいた若者や、対面免疫不全が原因で訪問できなかった若者が気軽にコミュニティに参加できるようになったのです。
私たちのドロップイン センターは、LGBTQIA+ の若者にとって心休まるポジティブなスペースを提供しています。 Zoom を使用すると、センターの枠を超えてこのような安心感と肯定感を米国州全体にいる若者やその仲間に拡大できます。
Kaleidoscope Youth Center、コミュニティ パートナーシップ兼渉外担当ディレクター、Jennifer Kuhn 氏。
Zoom を使用すれば、Kaleidoscope などの非営利組織は HIPAA コンプライアンス遵守のコンサルティングを通じたメンタルヘルス サービスや福祉サービス、ピアツーピアのサポート、バーチャル会合を実現して本当に必要な所属意識を構築できます。 さらに Kaleidoscope は、州全体の合同ミーティングや専門的な能力開発ワークショップを運営したり、若者にサービスを提供する専門家、学校のスタッフ、LGBTQIA+ の若者をサポートする方法についての詳しい情報を必要とする組織を支援したりするプラットフォームも利用できます。
さらなる可能性をサポートする Kaleidoscope の拡大
資金調達や幅広いハイブリッド モデルを活用する Kaleidoscope は、行動研究に詳しいヘルス セラピストを採用することで拡大への第一歩を踏み出しました。
Kaleidoscope Youth Center は、多くの若者にとって利用が非常に困難かつ高額になっていたであろう治療サービスと接点を持つことができる初めての場所となりました。 また、Kaleidoscope チームは若者が家族とのつながりを築けるように支援することで、さらなるサポートの発展につながると期待しています。
セラピー セッションの需要は急速に高まっています。 Kaleidoscope は初年度だけで 298 件の個別セッションと約 20 件のグループ セッションを主催しました。
Jennifer Kuhn 氏は「Zoom Cares からの資金援助により、私たちの求めていた戦略を明確に描き、前進させ、別のコミュニティに私たちの可能性を示すことができました」と述べています。
Kaleidoscope はこのような成功例を別の資金提供者に示すことで、さらなるサポートを獲得し、2 人目のセラピストを採用することができました。
2023 年 9 月、Kaleidoscope はカウンセリング セッション、グループ アクティビティ、ライフスキル開発などを行うウェルネス センターを開設し、LGBTQIA+ の若者の人生に与える Kaleidoscope のインパクトをさらに拡大しました。
メンタルヘルスと福祉のためのスペース
本日はメンタルヘルスと福祉が普遍的権利であることを認識する「世界メンタルヘルス デー」です。 米国やその他世界中の国々で、若者は必要なサポートの取得に苦労しています。LGBTQIA+ を自認する若者は、その傾向が特に顕著です。
この日は、世界中のメンタルヘルス サポーターやサービス提供者の功績を称える日でもあります。 Zoom は、Zoom Cares の助成金およびコミュニケーションとコラボレーション向けの Zoom プラットフォームを介して、若者が必要とするサービスや心休まるスペースの提供に取り組む Kaleidoscope などの非営利組織をサポートできることを誇りに思います。
Zoom のソーシャル インパクトの取り組みについて詳しくは、Zoom Cares に関する最新のソーシャル インパクト レポートをご覧ください。