Zoom Cares: メンタルヘルスと世界中のつながりをサポート

昨年は Zoomtopia 2020 の会期中に、Zoom がコアバリューに基づいてポジティブで永続的な社会変化を推進している取り組み、Zoom Cares についてご紹介しました。
以来、私たちはコミュニティ リーダーにそれぞれの目標のさらに先を目指すために必要な資金とツールを提供することに注力してきました。 Zoom は助成金や現物製品の寄付だけだけでなく、思いやりのある Zoom の仲間(Zoomie)の皆さんから時間、専門知識、資金を提供していただいて、非営利組織を支援しています。
最近、Zoom がシェアしたニュースでは、Taraji P. Henson 氏、同氏の財団とのパートナーシップについてご紹介しました。同財団は、メンタルヘルスの偏見をなくすことを目的としており、黒人文化に即した療法のリソースを学生、保護者、教師に提供しています。 今回は Zoom コミュニティを中心とした助成活動アプローチの詳細など、若者のメンタルヘルスに対する Zoom の最新の取り組みについてご紹介します。
若者のメンタルヘルスを取り巻く状況を大きく改善
Zoom が世界をつなぐ役割を果たしていること、教育機関や医療機関への貢献にまい進していることを踏まえると、若者の福祉の向上に貢献することは自明の理でした。 若者が学校、職場、地域社会で新型コロナウイルス感染症に関わる健康格差や構造的人種差別といった現今の課題から大きな影響を受けており、対処に必要なリソースが足りていないことは、周知の事実です。
調査によると、8~23 歳の若者は 10 人中 7 人は、高確率で一般的なうつ病の症状を訴えており、自殺が死因の第 2 位になっています。 この層のサポートに必要なサービスの資金状況について、世界保健機関(WHO)の発表をみると、目下、メンタルヘルスを向上させるための寄付が大きく不足しています。 同分野の慈善寄付は、世界の医療資金の 2% に過ぎず、医療部門の慈善寄付全体の中ではほんの 0.5% に過ぎません。
コミュニティ中心の助成活動
Zoom はあらゆる活動でお客様第一主義を徹底しています。 同様の考え方が Zoom の社会貢献活動の原動力です。支援対象組織の選定方法や組織への出資方法も例外ではありません。 お客様がサービスの効果的な運営と提供に必要なものをご存じのように、非営利組織のリーダーや課題分野の専門家は、自分たちのコミュニティにポジティブな変化をもたらすにはどのようなソリューションが必要かを把握しています。
まさにこのような理由から Zoom は、メンタルヘルスの課題を自ら体験し、キャリアに関する知識も豊富な 7 人の方からお話を伺い、そのアドバイスを受けて、新型コロナウイルス感染症と制度化された人種差別により、不当なまでに重く抑圧されている若者の福祉をサポートする 200 万ドルを拠出することになりました。 前述のアドバイザーからは、地理的多様性、文化的アイデンティティ、人種的アイデンティティ、出資者やクラスルームに関する専門知識、起業家精神、世界中の周縁化されたコミュニティに関する直接的な理解など、多角的な視点を総合したアドバイスをいただきました。 同じアドバイザー グループの皆さんには、支援対象組織の選出だけでなく、出資額の配分も共同で決めていただきました。
このアプローチはよく「信頼に基づく助成」や「参加型助成」と呼ばれています。ファシリテーターは Forward Movement Consulting にお願いしました。 アドバイザーに意思決定権を委ねたのは、社内だけで取り組むより大きなインパクトを与えるためでした。 何世紀も昔から根強く続き、不利な立場の人々を苦しめてきた問題に、日ごろから取り組み、問題を深く理解しているからこそ、より豊富な情報に基づいて意思決定を下し、より大きな費用対効果を産み出せると Zoom は確信しています。
LGBTQ+ と有色人種学生の状況改善を推進
アドバイザーの皆さんのお陰で Zoom は、変革的ソリューションを実践している 8 つの組織とつながることができました。 以上の組織はいずれも、草の根的な非営利組織であり、予算は 500 万ドル以下、経営陣は支援対象と共通する属性を持つ人々で構成されています。 多くの組織にとって企業から紐付きでない大規模資金援助を受けるのは、Zoom からの支援が初めてです。
その非常に重要な取り組み、リーダーについては資料をご覧ください。
- Aliento アリゾナ州フェニックスを拠点とする非営利組織です。ヤングアダルト層が中心となって非正規滞在者、DACA、さまざまな移民ステータスの家族にサービスを提供し、非正規在留者の人間性を反映したアートを通じて、コミュニティの癒しを産み出しています。
- Black Girls Smile は、子どもから大人まで黒人女性が精神的に健やかな生活を送れるように、オンラインと直接対面の両方でメンタルヘルスに関する基本情報プログラム、教育、療法分野の奨学金、リソースを提供しています。
- The Friendship Bench のミッションは、ジンバブエ国内のコミュニティで安全な場所を用意し、コミュニティへの帰属意識を醸成することで、人々をうつ状態から救い、精神的福祉の向上を通じて、生活の質を向上させることです。
- Hopebound は、ニュージャージー州ニューアークとジョージア州アトランタで、支援を必要とする青少年に 1 対 1 のオンライン セラピーを無料で提供しています。
- iCall はインドの人々、特に周縁化されたコミュニティのメンバーに、トレーニングを積んだメンタルヘルスの専門家がカウンセリングを提供する心理社会的ヘルプラインです。 複数の地域言語の電話またはメールを使い、無料で各種サービスを提供しています。
- Kaleidoscope Youth Center は、メンタルヘルスとウェルネス、リーダーシップ育成、自立した生活と生活スキル、ホームレスや住宅不安、オハイオ州コロンバスの脆弱な若者のニーズへの対応に重点を置き、LGBTQIA+ の青少年にサービスを提供しています。
- National Queer and Trans Therapists of Color Network は、コミュニティと能力開発、リソースとスキルの共有、トレーニング、リーダーシップ育成を通じて、有色人種の性的少数者のメンタルヘルス変革に取り組んでいます。
- We R Native は先住民族の若者がオレゴン州ポートランドを拠点として先住民の若者向けの包括的な健康に関するリソースです。全米の若者の包括的な健康とポジティブな成長を促すために、コンテンツやストーリーを提供しています。
Zoom Cares の動向を継続的に見守ってください
昨年度 Zoomtopia で取り上げた後、これまでの Zoom Cares の取り組みも目覚ましいものでした。 2020 年以降の取り組みについては、Zoom が初めて発行した『Social Impact Report』(社会貢献レポート)をご覧ください。
Zoom はパートナーシップの構築を引き続き行っており、地域コミュニティとグローバル コミュニティに影響を与え続けています。今後の展開が楽しみでなりません。 ブログをフォローして、今後も Zoom Cares の最新ニュースをチェックしてください。