Zoomtopia Japan Session ハイライト Vol. 3

Zoomtopia Japan Session ハイライト Vol. 3

セッション5: 「Zoomがもたらした新しいシゴトとカルチャー」

 (さくらインターネット株式会社 コーポレート本部 総務部部長 中川幸造様、HENNGE株式会社 Customer Success Division Digital Intelligence Section, Sales Strategist 板垣慎介様、ZVC Japan株式会社 セールスマネージャー 島方敏)

本セッションでは、様々な分野のZoomユーザー様をお迎えし、Zoomで変革したこと、新たに創出したビジネス、社員/職員の意識の変化などの実例を、パネルディスカッション形式でご紹介しました。

(セッション内のマイランEPD合同会社様のコメントにつきましては、都合により本ブログには掲載しておりません。ご了承ください。)

Zoomの導入について

(ZVC Japan株式会社 セールスマネージャー 島方敏、以下 Zoom 島方) 本日はお集まりいただきましてありがとうございました。今年は、新型コロナウィルスによる環境変化の中で、企業は多くの影響を受けていると思います。そのような中で、どのように組織や働き方を変革していったのか、パネリストの方々にお伺いしていきたいと思います。まずは、パネリストの方々、自己・会社紹介と、Zoomの導入について概要をお話しいただきたいと思います。

(さくらインターネット株式会社 コーポレート本部 総務部部長 中川幸造様、以下 さくらインターネット 中川氏)

さくらインターネットは、首都圏、大阪、北海道石狩のデータセンターを通じて、レンタルサーバやVPS、クラウドといったサーバーサービスをはじめ、IoTのデバイス向けに通信やデータ保存をシームレスに行うサービスを提供しています。最近では、経済産業省の委託事業として宇宙にある衛星から送られてきたデータを無償で提供するサービスの運営も行なっているITインフラ事業を提供するプラットフォーマーです。私が統括する総務部の配下には、従業員向けにITサービスを提供する情報システムグループがあり、従業員向けにグループウェアやSNS、PCの他、Zoomも全社提供しています。

検証のために、去年10月からZoomRoomsを試用し、その後全26の会議室にあったTV会議システムをZoom Roomsにリプレイスしました。今年の4月には、緊急事態宣言を機に、どこからでも自由に使えるように、全社員約800のZoom有償ライセンスを導入し、リモート前提でも、心理的な安全性を実現できるような環境を目指しています。

(HENNGE株式会社 Customer Success Division Digital Intelligence Section, Sales Strategist 板垣慎介様、以下 HENNGE 板垣氏)

HENNGEは、働き方改革を推進するサービス「HENNGE One」を開発、販売しており、社員は180名で、東証マザーズに上場しています。社名の由来は、「変化&チャレンジ=へんげ」で、その名の通り変化と挑戦を尊重する会社です。社長が常に和服だったり、社内公用語が英語だったりと、色々な意味で尖った会社です。私が所属するDigital Intelligence部門は、SalesOpsとマーケティングの役割を持っています。具体的には、セールスやカスタマーサクセス部門で課題を見つけ、それをデジタルで解決・実装するような組織ですが、特にコロナ禍以降は、専らデジタルでのお客様の引き合いの獲得に注力しており、特にウェビナー担当として、Zoom ビデオウェビナーをかなり頻繁に行っています。

Zoomの導入については、2018年9月から有償ライセンスを使用しており、アカウント数は時期によって増減がありますが、古くからのユーザーですので、その知見を共有したいと思います。

Zoomの利用シーンについて

(Zoom 島方) 実際に皆様の環境では、具体的にどのように利用されているかお伺いしたいと思います。

(HENNGE 板垣氏)

商談、お客様対応、海外とのミーティング、面接などに使用しています。私は大阪支社に所属し、今日は自宅から参加していますが、人数は渋谷の本社が圧倒的に多いため、ミーティング時に私だけリモートで参加するようなこともあります。コロナ禍により、社内はほぼフルリモートになったため、一層Zoomを活用しています。社内で少人数の場合はGoogle Meetを使用する場合もありますが、社外の方とのミーティングや大人数の場合は Zoomが多いです。ウェビナーでも頻繁に利用しており、参加者の履歴がしっかり取れる点や、マーケティングオートメーションツールの「Marketo」とも連携できる点で非常に助かっています。

(Zoom 島方) Zoomのお客様の中では古株のHENNGEさんです。お話の中に「大規模なミーティングの場合Zoomを使用する」とありましたが、その理由を教えてください。

(HENNGE 板垣氏)

イメージ的には、10人超えたぐらいからZoomを利用しています。Google Meetを使用した場合、回線の状況にもよりますが結構重くなってしまうのでビデオをオフにする必要がありますが、Zoomだと、ビデオをオンにしても安定しており問題ないことが使用していてわかりましたので。また、海外だと回線が遅いところもありますが、Zoomでは安定しているので、これも使用した実感からZoomを使うことになったという経緯があります。

(さくらインターネット 中川氏)

コロナを機に、弊社でもリモートワークが広がりましたが、その後、恒久的なリモート前提の働き方へのシフトを、経営判断として行ないました。今では、全社の9割程度がリモートワークで勤務をしており、Zoomの使い方として10人以下のミーティングが最も利用頻度が高くなっています。社員は自宅やコワーキングスペースから、貸与されたPCで、Zoomの有償アカウントを使ってミーティングに参加しています。例えば、衛星データのビジネスに参画している担当者は、オフィスへの出社の必要性がほとんどないため、国内を転々と移住しながらZoomを使用した会議に参加してビジネスを進めています。

一方で、大規模な方針発表や、組織や制度の改変の告知、入社式など全社・全グループのミーティングの場合は、500人以上の規模になる可能性があります。当初は、ウェビナーを使用していましたが、顔が見えた方が良いと考えて、大規模ミーティングのオプション契約を適用して上限を500人から1000人までに引き上げました。また、例外的にですが、食べ物や飲み物を用意して、将来の会社の姿を語るようなイベントを企画しましたが、その際は、160人も集まって夜中まで話したようなこともありました。

社外向けについては、面接や打ち合わせもZoomミーティングを使用しています。当社の商材のセミナーもウェビナーを使ったオンライン形式がメインになっています。結果的に、当社では電話の文化が少なくなり、声を使ったコミュニケーションは、ほぼZoomにシフトしています。

Zoomビフォー&アフター

(Zoom 島方) 今日のメイントピックと言えると思いますが、Zoomを導入されたきっかけと、展開後の社内の変化、ビフォー&アフターをお伺いできればと思います。

(さくらインターネット 中川氏)

私は、総務部に一年前に異動してきたのですが、以前利用していたビデオ会議システムは障害が発生しやすく、しかしその原因がわからないという状態となっているというタイミングで着任してきました。ちょうどそのタイミングで、東京、大阪、石狩を繋いだ大きな会議で障害が起き、その場で社長から、より良いシステムに変えて欲しいという強い依頼を受けました。その後、Zoom Roomsを検証し、26室の会議室を全て対応させたことで、音質も画質も格段に上がり、会議の質はグンと上がりました。緊急事態宣言後、全員にZoom ミーティングの有償アカウントを提供しようという経営判断がありました。それにより、出社率は10%程度となり、会議室の予約の取り合い合戦やリスケジュールというようなこともなくなり、ビジネスのスピードが上がりました。居住地域による制約がなくなったことにより、出張が必要なくなったり、参加できるプロジェクトに地域差が生じたりしにくくなり、フレキシブルでフラットな組織の編成も加速しました。これらのビフォー&アフターを振り返ると、以前は、会議室にいる人と、外から自分のPCで繋ぐ人の混成状態で、会議室の外にいる人が会議室の中にいる人に話しかけるような感じになってしまっていましたが、これでは個人のPCで接続してきた人は疎外感を感じます。しかし、ミーティングに参加する人が全て個人のPCから接続するようになると、フレキシブルでフラットなコミュニケーションができるようになりました。結論としては、足らないものを補おうとするだけではなく、イノベーティブにZoomを使おうとするのであれば、Zoomの有償ライセンスは全社員に支給されるのがベストであると考えます。

(HENNGE 板垣氏)

弊社では、ミーティングとウェビナーの両方に変化がありました。2018年9月に利用を開始しましたが、最初は、サポートで利用をしていました。HENNGE Oneご利用のお客様に説明を要する変更があったのですが、それを一件一件説明しているとお客様の数と弊社側の人員を考えると時間が足りないという状況でした。とはいえ、電話だと説明が難しいという状態だったので、Zoomを活用したのが最初でした。そこからどんどん活用の場が広がりましたが、やはりコロナが更なる変化への大きな影響を与えました。まず、顔を出さない文化から顔を出す文化に変わりました。顔が出ていないと、誰が誰だか声だけで判断するのが難しい状況でした。社員の人数がどんどん増えているので、新しい人が来ても会ったこともないような状況の中で、声だけで判断するのは無理がありました。そのため、Zoomを使って顔出しでミーティングをできたことは、ミーティングの質の向上につながりました。

ウェビナーに関しては、 リアルタイムよりも、リスクを考え、録画を流す場合が多くあります。その録画のコンテンツを作るのにZoomを使用しています。ウェビナーでもミーティングでも、遠隔でアドバイスができるのが良い点です。最初は現場で集まって録画していましたが、今は自宅にいてもウェビナーのコンテンツが制作できますので、そのようにしています。動画は、コロナで一気に加速したことが大きな変化だといえます。また、新入社員への研修では、毎回同じことを話しているので、最初の説明部分は録画を流し、Q&Aだけライブで行うように使い分けています。時間を有効活用できる良い変化だと考えています。

こんなところでもZoom!

(Zoom 島方) ミーティング以外でも特徴的なZoomの使い方があれば教えてください。もしくは、こんな形で使いたいというような発想でも構いません。

(さくらインターネット 中川氏)

録画はかなり使用して、使い勝手が良いと感じています。予め発表者が決まっていて発言する必要がない場合は、あえて会議に参加せずに、終了後に後日倍速再生で確認するというような時短を行なっている社員もいます。

会議をZoomで行うようになり、音声データを安定した品質で手軽に取り寄せられるようになりました。大きなミーティングは、録画データと、音声を全文テキスト化したデータをウェブベースで紐づけてアーカイブしています。これにより、議事録では見えなかった話の経緯やニュアンスについても、誰でもいつでも振り返ることができます。作成者のスキルによって完成度の違う議事録ではなく、録画データではできない検索性も両立しています。

(HENNGE 板垣氏)

クラウドに録画すると、英語で文字起こししてくれる機能が素晴らしいと思います。日本語対応を心待ちにしています。また、私は、セールスフォースのビジネスコミュニティを三つほど運営しています。コロナでコミュニティ運営がオンラインになり、Zoomが欠かせない存在になっています。

2019年5月に、セールスフォースのマーケティングオートメーションツール「Pardot(パードット)」のユーザー会がありました。その時、オフライン会議を実験的にZoomで繋いでみましたが、ぼやけてしまってうまくウェブカメラに資料が映りませんでした。会議に参加していた私は、検証で同様の事態に遭遇したことがあったので、iPhoneのZoomアプリからミーティングに参加して、iPhoneのカメラで写せばきっちりピントもあって資料も映るということを知っていました。それによりうまくいって、そのことを運営担当の方が、「Zoom中継とセールスフォースと天使の話」として、ブログ記事を書きました。その後は、「あの記事に出てきた天使は私です」と、ちょっと狭い界隈で私も有名になりました(笑)。界隈で、「Zoomおじさん」と呼ばれていたりしています。

(Zoom 島方) 

実はセミナー中に、「板垣さんの映像が綺麗なのですが、一眼レフを使っているのですか?」という質問がたくさんきています。

(HENNGE 板垣氏)

これは、ロジテックの4Kカメラを使用していまして、後ろにグリーンスクリーンを配置して使っています。

Courage = 勇気

(Zoom 島方)  今回のZoomtopiaのテーマは、「Courage = 勇気」となっています。

コミュニケーションの改革への期待や、Zoomの機能への期待でも構いませんが、こんなことができれば勇気が出てくるというようなコメントがあれば教えていただきたいと思います。

(さくらインターネット 中川氏)

弊社の会議室には、ホワイトボードの機能を兼ね備えた「DTEN」というタッチパネル画面があります。図を書いて説明するような時に便利なのですが、これを会議室用ではなく個人で使用できるようなモバイルディスプレイとして、Zoomとして出して欲しいと期待しています。そのような機器があれば、さらにいろいろな人たちとイマジネーションを膨らませたりできるのではと考えています。

(HENNGE 板垣氏)

私が尊敬するフジテックの友岡さんが、「これまでは、ビジネスマンの身嗜みはスーツや革靴の新調だったが、コロナ後は、マイクやリングライトになった」とおっしゃっていて、これに非常に感銘を受けています。私は職業柄営業を受ける側ではありますが、例えば音声が悪かったり、顔が出ないような商談だったりすると、マイナスなイメージになってしまうと思います。リモートの設備はスーツや革靴ほどお金がかからないものだと思うので、それをビシッと装備することが現代の武器を手に入れたことになるというのは、勇気が湧いてくるのではないかと思います。武器を手に入れることで、動画やウェブミーティングを活用していけば、今の時流に乗った良い結果が出てくると思います。皆さんもどんどん4Kカメラを買ってください(笑)。

(Zoom 島方) みなさま、本日はありがとうございました。皆さんの実体験が、ご参加いただいている方々の参考になったと思います。

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